『布と暮らす365日』とは

ほんのちょっと前の日本では、ゆっくりと手と知恵を働かせながら、1枚の布の寿命を全うするまで、愛情をもって大切に使い込まれてきました。

そこには、布にまつわる先人たちの様々な知恵が受け継がれていました。
体型に応じて布をやりくりできる着物、どんなものでも包み込める風呂敷、傷ついた布を生まれ変わらせる技術…など。

それらの根幹には、「自然の恵みをいただき、生きていくことに感謝する気持ち」や「自然と調和しながら生きる中で、季節の移ろいや儚いものを慈しむ気持ち」といった、ゆったりと流れる「和の精神」がありました。

現代の過剰なスピードや効率性を求められる日々の中に、ゆったりと和やかに自分が楽になれる時間をつくって、布に触れてみませんか。

『布と暮らす365日』が描くのは、誰もが自分の毎日をもっと愛おしく大切に思えるような、「和やかな布との暮らし方」です。