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こんにちは、Tsubakiです.*
先日、神保町で開催された『神田古本まつり』に行ってきました!
お目当ては絶版になっている和裁書や、染織の技術書、昭和の頃の婦人雑誌です。
今回は、その神田古本まつりの様子と、神保町の散策レポート・散策する際のポイントをお届けします。
神田古本まつりとは
神田古本まつりとは、東京の古書店街『神保町』で、毎年秋に開催される古本のイベントです。
1960年(昭和35年)から始まり、今秋(2024年)で64回目となります。
国内外からたくさんの読書好きが集まる世界最大の本のお祭りで、「東京の秋の風物詩」としても有名です。
神田古本まつりのメインイベントは、『青空掘り出し市』で、神保町の古書店が歩道にもワゴンで出店します。
100台以上のワゴンが靖国通り沿いの古書店と向き合うように立ち並ぶので、古書店とワゴンの古本に囲まれた歩道は「本の回廊」とも言われています。
また、普段はなかなか目にすることができない稀覯本の展示や、トークショーなどのイベントも行われます。
靖国通りの南側にある「すずらん通り」では、『神保町ブックフェスティバル』が同時期に開催され、出版社や飲食店等のたくさんのワゴンが立ち並びます。
今年の神田古本まつりは、2024年10月25日から11月4日まで開催されています。
また今年は、千代田区内にキャンパスを持つ6大学の学生による、神田古書店街をテーマとした展示会『本で衣よう~学生とみる神保町~』も開催されています。
世界最大規模の古書店街『神保町』
神保町とは、東京都千代田区にある地名で、正式な町名は「神田神保町」ですが、単に「神保町」ということが多いです。
世界各地には、ロンドンのチャリング・クロス・ロードや、ウェールズのヘイ・オン・ワイ、パリのカルチェ・ラタンなど、本の街や古書店街がたくさんありますが、その中でも神保町は世界最大規模の古書店街といわれています。
神保町には、和本や浮世絵を扱う老舗から漫画・アニメなどのサブカル系まで、約130店舗の古書店・古本屋があります。
中古の本屋さんの他にも、新本を扱う新刊書店や出版社、印刷所、出版問屋なども多く、本好きにはたまらない本の街です。
また、神保町は大学や予備校も多いので、学生街でもあります。
他にも、
- 純喫茶
- カレー専門店
- スキー・スノボや登山などのスポーツ用品店
も、たくさん集まっている地域として有名です。
神保町は、本屋さんでお気に入りの本を見つけて、昭和レトロな喫茶店でゆったりとコーヒーと読書を楽しめる、そんな街です。
2018年に発売された直後、すぐに売り切れた一冊のガイドブックがあります。アレックス・ジョンソンの著書『世界のかわいい本の街』という本です。
「国際本の街協会」に加盟する41地域の本の街を一冊にまとめた世界初のビジュアルガイドブックで、各街を美しい写真と共に紹介されています。国際本の街協会には非加盟の神保町も、世界最大規模の古書店街(書店街)として、番外編で紹介されています。
眺めているだけで世界中の本の街を旅したような気分になれる本です。海外旅行のお供にもおすすめの一冊です。
古書と古本、古書店と古本屋の違い
神保町には古書も古本も売られています。
…ん?
古書と古本って違うの?
と思う方もいるかもしれないので、ここで一旦、古書と古本の違いと、それらを取り扱う書店についてご紹介します。
古書と古本の違い
古書と古本、どちらも一度誰かの手に渡っている「中古の本」という意味では同じです。
古書とは、絶版になり、新品では手に入れることができない本のことです。
古本は、新品で手に入れることができる本の中古品のことです。新品で買って一度も読まなかった本であっても、中古の本には変わりないので、古本扱いになります。
古書店と古本屋の判別方法
中古の本屋さんには「○○古本屋」や「●●古書店」という店名もありますが、古書店でも古本を扱っていたり、古本屋でも古書を扱っている場合も多いので、お店の名前で判断するのは難しいです。
したがって、書店名で判断せずに、その書店ではどんな本を扱っているのか、実際に書店の本棚を見たほうが判別しやすいです。
【実際の散策レポート】神田古本まつりin神保町
…と、前置きが長くなりましたが、ここからが『神田古本まつり』の様子と神保町の散策レポとなります。
車で向かったが故に…
10月末の平日に、本の虫である夫と車で行ってました。
電車のほうが便利だとは思ったのですが、車で行けばたくさんの本を買っても平気だろうということで、車にしました。
正午ごろに神保町に到着しましたが、コインパーキングがなかなか見つからず、神保町のある九段下~お茶の水周辺を1時間近く車でグルグルしてしまいました。
前日に駐車場を予約しておこうとしたのですが、残念ながら予約がいっぱいで、「行けば見つかるだろう!」と強行突破した結果です。
運転する夫の隣で、私は学生街を眺めながら、ほのぼのと学生時代を懐かしんでました。
ひとしきり懐かしんだところでお手洗いに行きたくなり、ほのぼの雰囲気から一変して、ちょっぴりピンチに…。
そんな中、奇跡的に神保町の古書店街近く(上のイベントMAP中の★マーク部分)に空き駐車場を見つけられたので、そこに車を預けて、神保町散策を開始しました。
利用した駐車場は、『神田古本まつり』の端にあるので、出発・終着地点に丁度良かったです。
【車を停めた駐車場の情報】
NPC24Hクイックパーキング神田錦町
〒101-0054 東京都千代田区神田錦町2-4-2
三省堂書店神保町本店と、複合型オフィスビルのKANDA SQUAREの間にあります。
通常料金 | 06:00-22:00 初回60分500円, 以降100円/12分 | 22:00-06:00 100円/120分 |
最大料金(24時間毎) | 月~土 普通車2200円, ハイルーフ車2600円 | 日祝 普通車・ハイルーフ車1400円 |
まずは腹ごしらえして戦場へ備える
戦場へ赴く前に、ランチとして『キッチンカロリー』さんにお邪魔しました。上のマップの★マークのところです。
1950年創業でノスタルジックな佇まいの日本式洋食レストランで、お手頃でありながらもボリューミーなのが特徴です。
日大に通っていた友人からの勧めもあり、駐車場からすぐだったということもあり、腹ペコの夫の胃袋をすぐに満タンにしたかったこともあり、即決そして直行しました。
駐車場を探して車でグルグルしていた12時ごろはお店の外にまで行列ができていましたが、13時ごろはスムーズに入店できました。
夫はカロリー焼き、私はハンバーグをいただきました。
美味しくてあっという間に食べてしまったため、写真がなくてごめんなさい。
どこか懐かしい気持ちになれる、とても素敵な雰囲気のお店だったので、1枚でも写真に残しておけば良かったなと、帰宅後に後悔してます。またお邪魔した際には、お写真を撮ってきますね。
キッチンカロリー
〒101-0052 東京都千代田区神田小川町3-10江本ビル1階
いざ、神田古本まつり!
お腹がいっぱいになったところで、靖国通りを東から西へ散策しながら、第一目的の神田古本まつりを堪能してきました!
イベントの目玉である青空掘り出し市のワゴンや、各書店の書棚をゆっくり眺めながら、本の海を楽しんでいると、あっという間に時間が過ぎてました。
日本工業大学専門職大学院のあたりで、日が暮れてきたことに気づきました。
店じまいするお店も増えてきたので、駐車場へUターンして、駐車場近くのカフェで一息してから、帰路に着きました。
神田古本まつりを端から端まで散策する予定でしたが、私のペースだと1日では無理でした。
あと少しだったけれども…無念!!
夫は、神田古本まつりとリラックマがコラボした数量限定のオリジナルトートバッグも欲しかったそうですが、あいにくの売り切れでした。
また来年に期待ですね🐻
神田古本まつりでの購入品
さて、いろんな書店で購入したものがこちらです。夫の購入品も写っています。
お目当ての絶版になった和裁書や染織の技法書も無事に買えました!
昭和の婦人雑誌は、たくさんありすぎて選びきれなかったので、次回に持ち越しです。
靖国通り沿いのお店の中で、和服に関連する本も多く取り扱っていたのは、
- 和裁や着付けなど着物に関する本をたくさん見つけられた書店は「高山本店」さん
- 着物を含むファッションや美術関連の本が多かった書店は「悠久堂書店」さん
- 茶道や工芸に関する本が多かった書店は「一心堂書店」さん
- 様々な雑誌を豊富に取り扱っている書店は「ブンケンロックサイド」さん
という感じでした。
本の他にも、南部鉄器の文鎮も「光和書房」さんで購入しました。鳥の柄で、かわいい…♪
ずっしりと重みがあるので、水墨画を描くときや、お裁縫をするときの布抑えに、丁度良さそうです。
光和書房さんは、中国の古典籍や書道関連の書籍が多く、書道用品もたくさん取り扱っているお店です。
今回購入した中で最も古い本が、こちらの「染ものの技法」!
1955年(昭和30年)に発行されたもので、終戦から10年後の様子も垣間見ることができる古書です。
約70年前の本なので、紙質も書体も全体的に味わい深いデザイン.*
反対に、購入品の中で最も最近の本が、「365日、暮らしのこよみ」という読み物です。
2021年に発行された本で、まだ新品でも売られている古本です。
このように、神保町では様々な年代に発行された古書・古本が売られています。
中には戦前に発行された本や、江戸時代の和本・浮世絵・古地図、幕末や明治の古写真などまでもが取り扱われています。
あらゆるテクノロジーが発達した現代で、数百年前に書かれた本を眺めていると、その時代に生まれてなくても、無性に懐かしさや、切なさ、恋しさを感じます。
本というものは、残そうした人達の意志が詰まったもので、現代まで残そうとしてきた人たちの意志のバトンが繋がったものだと思っております。
デジタルのデータは「モノ」として有るようで無いものです。
紙の本とは「モノ」として、「人の意志」として、残り続けていくからこそ、幾年も経とうが手に取ると懐古に浸れるのかもしれません。
私は紙の本が大好きです。人の意志のバトンを受け取れたような気がして、心が温かくなり、そしてとても嬉しくなるからです。
今回、神田古本まつりの開催をきっかけに、本の街 神保町を心赴くままに堪能できて、とても幸せな時間でした.*
神保町を散策するときのポイント4つ
最後に、神保町を散策する際に、気に留めておくと良いポイントを4つご紹介します。
- 歩きやすい恰好で行く
- 丈夫なエコバッグがあると安心
- お手洗いは行けるときに行っておく
- 車の場合は駐車場を予約していくと楽
歩きやすい恰好なら楽ちん
神保町駅周辺は平坦な道ですが、九段下やお茶の水方面に向かうときは上り坂です。
東京は坂道が多いので、歩きやすい靴のほうが、足を傷めにくいです。
約130軒もの書店がありますので、ゆっくりと歩いて書店を巡るにも、歩きやすい恰好のほうが楽です。
丈夫なエコバッグを持っていくと安心
神保町では思わぬ本との出会いが多いです。
本の入れ替わりが激しいので、出会ったときに買っとかないと、再訪時にまたその本があるとは限りません。
そのため、帰るときにはたくさんの本をずっしりと抱えていることも多いです。
購入するとビニール袋や紙袋を買える書店もありますが、全てのお店で買えるわけではないので、丈夫なお買い物バッグも持っていくことをおすすめします。
神保町のお手洗い事情
神保町の書店はこじんまりとしたお店が多く、ほとんどの書店でお手洗いがありません。
コンビニでも防犯の都合上、借りれない場合が多いです。
電車の場合は、最寄りの神保町駅の改札内にあるお手洗いで済ませてから、改札を出るのがおすすめです。
また、近隣の公衆トイレ付近にいる際や、ご飯屋さんやカフェなどで休憩している際など、お手洗いは行けるときに行っておくが吉です。
神保町では駐車場を予約していくと楽
神保町の時間貸し駐車場は、小規模なコインパーキングが多いです。
その上、周辺は渋滞することが多く、一方通行だらけなので、空いているコインパーキングを見つけても、駐車場の目の前にたどり着いたときには満車になっていることも…。
ですから、車で行く際は駐車場を事前に予約しておいたほうが、断然楽です。
また、神保町の駐車場料金相場は
・12分~20分で400円前後
・最大料金の設定がない駐車場が多い
と、高額です。
駐車場予約サイトの大手「特P(とくぴー)」は、相場よりも安い駐車場も予約できるのでおすすめです。
おわりに
今回は、神田古本まつりの様子と神保町の散策レポートとポイントをお届けしました。
たくさんの本との出会いがあり、至福の一日でした🍀
神保町の古書店・古本屋は、ネット上のオンラインショッピングでも本を販売しています。
…が、
実際の書店には、ネット掲載数の数十倍以上の本があります。
掲載しきれないほどの膨大な数の本が、現地にはあるのです…!!本好きにはたまらん街ですね!
神田古本まつりの期間外でも神保町の書店は営業していますので、
本が好きな方や、昔の和裁技術書などをお探しの方は、せび行ってみてください。
きっと楽しめると思います.*
それでは、
またお会いできる日を楽しみにしております🍀