和裁で必須の指ぬきは、革のハギレで簡単に作ることができます。
今回は、『ぴったりマイサイズの革製指ぬきの作り方』をご紹介していきます🪡
また、革が指のサイズより短いときの作り方もご紹介しておりますので、

あれ…?用意した革が指のサイズより小さかった…

いやー!!!革を指のサイズより短く切りすぎちゃった!
というようなときに、良かったらぜひ参考にしてみてください✨
革製指ぬきの作り方動画
材料

- 革:縦1.5cm×横7cm×厚さ0.2cm程
- 糸:長さ約40cm
革は、指に一巻きできるくらいの長さがあれば、ハギレも使えます。指のサイズより少し短い革でも大丈夫です。
ただし、0.2cm前後の厚みがあるほうが、しっかりと針を押すことができるので、薄すぎる革や合皮は不向きです。
手ごろな革がない場合は、あらかじめカットされた指ぬき用の革が5枚セットになっている『切皮指ぬき』が便利です。

糸は伸縮性がないものでしたら、なんでも大丈夫です。
この記事では伸度が少ない綿のカタン糸(太さ30番)を使用します。
道具

- 下敷きマット
- 目打ち
- 糸切りバサミ ◎
- 手縫い針 ◎
- ハサミ ◎
手縫い針は和針・洋針(メリケン針)どちらでも大丈夫です。
下敷きマットと目打ちは、革に縫い穴を開けるときにあると便利です。目打ちがない場合は、糸切りバサミで穴を開けます。
また、ここでは下敷きとして塩化ビニル板を使っていきますが、ゴム板や木板、新聞、雑誌などで代用できます。
革製指ぬきの作り方
❶革を指のサイズにカットする

革を指の大きさに切ります。

和裁では中指の第一・第二関節の間に指ぬきをつけるので、和裁用の指ぬきの場合はその部分に革を巻き付けてみて、長いようならカットします。

指の大きさより少し長めに切っておき、指に巻き付けてサイズを確認しながら微調整していくと、短く切りすぎることを防げます。
❷革の四隅を斜めにカットする

指を握りこみやすくするために、革の四隅を斜めに切り落とします。

ゆるやかな斜めだと指あたりがよくなり、傾斜のきつい斜めだと縫い留めしやすく頑丈になります。お好みの傾斜でカットしてください。

❸革の端に穴をあける

厚みのある革はそのままでは縫うのが大変なので、針と糸が通る程度の穴を開けておきます。

❹革をリング状に縫う

絹糸のように細い糸は2本取りにします。30番のカタン糸のように太い糸なら1本取りでも大丈夫です。
指ぬきは革の裏側(ザラザラした面)を表、表側(ツルツルした面)を裏にして使います。

ザラザラした面から針を通し、ザラザラの面が表、ツルツルの面が裏になるように輪っかにしていきます。


指あたりをマイルドにしたい場合は穴に1度だけ通し、頑丈にしたい場合は3回ほど通します。

ザラザラ面に玉止めが来るように縫うと、縫い終わりの玉止めがしやすく、指あたりも良くなります。
❺糸の始末をして完成!

指ぬきの表側で玉止めした後、余分な糸を切って完成です!

出来上がった指ぬきをつけた状態で、手を開いたり握ったりしてサイズ感を確認してください。
もしきつすぎたり、ゆるすぎたりなどの違和感があるようでしたら、また縫い直して調整すれば大丈夫です。
革は使っていくうちに馴染むので、ほんの少しきつい程度なら問題ないのですが、あまりにも窮屈で痛みや痺れが出るようなら縫い直しましょう。
革が指のサイズより短いときの作り方

うっかり革を短く切りすぎたり、用意した革が指のサイズより短かったりした場合の作り方もご紹介します。
革が短いときは足りない分を糸で補います。

糸を通したら指のサイズに合うように、指につけてサイズを確認しながら、糸の長さを調整します。

糸を引き締めたあとは、針を持っている手と反対の手で、引き締めた糸を押さえておくと、糸の長さがずれにくくなります。
糸を穴に3周ほど通したあと、指ぬきをつけた状態で手を握ったり開いたりしても違和感がないようでしたら、糸始末をして完成です✨

革の四隅をカットするときは、ゆるやかな傾斜にすると、革と糸のつなぎ目の違和感が和らぐので、指あたりがよくなります。
ただし、針を押す部分まで切り落としてしまわないように、手の甲側もよく確認してからカットしてください。
終わりに

ぴったりマイサイズの革製指ぬきは、指によく馴染むのでとても使いやすいです。
カットの仕方や縫い方は、お好みで自由にアレンジしてみてください✨
マイサイズ指ぬきで、みなさんの和裁時間がもっと楽しくなりますように。

『布と暮らす365日』は、和裁や織物、染物などのやり方・コツ・お役立ちコラムを週刊で連載しているWEBマガジンです。
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この記事が少しでもお役に立てば、わたしは幸せです。
それでは、
またお会いできる日を楽しみにしております🍀
